開発途上国への教育支援を行っている主要な援助機関の新型コロナウイルスへの取り組みについて、厳選して紹介するリンク集です。

Global Partnership for Education (GPE:教育のためのグローバルパートナーシップ)
GPE and the COVID-19 (coronavirus) pandemic
GPEの対応のまとめページ(随時更新)
各種ブログやリンク集等にアクセス可能。
4/1、GPEは途上国政府による教育分野のコロナウイルス対策の実施に計2億5000万ドルの支援を決定。この内、ルワンダ、ザンビア向けに各1000万ドルの拠出が決定済み(2020/5/11時点)。これに先立って、3月25日には、途上国が主に新型コロナウィルス対策を計画・調整するための資金としてUNICEFに880万ドルの拠出を決定。
[NEW] Tonga: Building a resilient education system to mitigate the impact of COVID-19 and natural disastersGPE helps partner countries overcome the COVID-19 impact on education
事務局によるブログ(2021/6/29付)トンガにてGPEが支援する、不測の事態へ備えた教育制度強化策、Tonga Accelerated Resilience Programを紹介している。2020年4月のサイクロンは、教育分野にも大きな影響を与えた。本プログラムは新型コロナウイルス感染拡大のみならず自然災害も視野に入れ、幼児教育や初等教育、前期中等教育を対象に、子どもたちが継続的に質の高い教育を受けられることを目指している。
GPE helps partner countries overcome the COVID-19 impact on education
事務局によるブログ(2021/6/17付)新型コロナウイルスの教育への深刻な影響を乗り越えるためGPEが行った支援として、遠隔教育、教員への支援、安全な通学の再開、学びの損失への対応、国際的な教育コンソーシアムの支援を紹介している。各国事例についても言及している。
Factsheet: GPE and COVID-19 (coronavirus) COVID-19 accelerated grants implementation progress estimates. May 2021
GPEが拠出した新型コロナウイルス感染症対応へのグラントの使用状況をまとめた報告書の紹介ページ(2021/5/18付)全66件のグラントの内、4月末時点で進捗調査が完了している59件分のデータを使用。
Factsheet: GPE and COVID-19 (coronavirus)
GPEの新型コロナウイルスへの対応をまとめた報告書(2020/12/7付)新型コロナウイルスの感染拡大がWHOによってパンデミック(世界的流行)と発表された2020年3月11日から同年10月までのGPEによる対応を簡潔にまとめた報告書。
Sudan: The coronavirus pandemic forces schools to innovate
休校下におけるTV・ラジオ教育プログラムの開発、新聞での教育コラムの作成に関し、GPEがスーダン政府を支援したことを紹介する記事(9/7付)生徒に対してだけでなく、新型コロナによる休校で仕事を失った(地域が雇う)コミュニティーティーチャー(スーダンでは教師6人に1人)に対し、休校中の生徒の宿題回収、評価などの役割を与えることで報酬を得られるようにする取組なども行っている。
Global partnership for education approves over US$400 million for education to keep children learning through the COVID-19 crisis
GPEは教育分野の新型コロナ対策として、合計47ヵ国に3億8100万ドルの支援行っているとするプレスリリース(2020/7/8付)さらに、GPEはユネスコ、ユニセフ、世銀による対策の効率化と経験共有を目的とした共同イニシアチブに2,000万ドルの追加拠出を決定。
Covid-19 is a crossroads for education – we must use this moment to help girls seize their futures
GPEのCEOが執筆に参加した寄稿記事( 2020/ 8/12付)。新型コロナウイルスの感染拡大による既存の格差の拡大と女子教育が受ける影響に警鐘を鳴らしている。 2000万人以上の女子中学生・高校生が二度と学校に戻れなくなる可能性があり、 各国政府は学校再開を計画するにあたっては、女子の教育継続を奨励するためにあらゆる努力をしなければならないと論じている。
Global Partnership for Education approves over US$400 million for education to keep children learning through the COVID-19 (coronavirus) crisis
プレスリリース( 2020/ 7/8付)。新型コロナウイルス下の教育継続のための緊急資金として、GPEは新たに約4億ドルの支援を表明した。
Impact of school closures on learning can be curbed with adequate catch-up strategies
ブログ( 2020/7/29付)。学校閉鎖による負の影響を最小限にとどめ、さらに広がってしまった教育格差や学びの遅れを取り戻すことは適切な対応があれば可能だとし、これからどのような教育援助・政策が必要とされるのかについて論じている。
Papua New Guinea: Reinventing learning in the time of coronavirus
GPE/UNICEF職員によるブログ( 2020/6/29付)。遠隔教育やコロナ後の持続可能な教育モデルの確立のための、パプアニューギニア政府に対する支援を紹介。
Global Partnership for Education increases COVID-19 (Coronavirus) emergency fund to US$500 million
2020/6/1、GPEは途上国政府による教育分野における新型コロナウイルス対策のために、追加で2億5000万ドルの支援を決定。これにより、GPEはこれまで同対策に計5億ドル以上の支援を実施していることになる。6/12時点で、GPEは22ヵ国に2億2000万ドルを提供している。
Global Partnership for Education provides US$130 million to support education in Guinea, Niger and Somalia
2020/6/16、GPEは新たに1億3000万ドル以上をギニア、ニジェール、ソマリアに投入することを決定した。資金は、学校再開後もしくは遠隔授業を通して、これらの国々の子どもたちが質の高い教育にアクセスできるようにするために使用される。
4 insights from a new evaluation on GPE support to education sector planning
ブログ(2020/6/18付)GEPは2012-2019年に行った教育セクター計画への支援の妥当性・有効性・効率性について、評価レポートを発表。更なる取組の改善を目指し、GPEの支援の強みと弱みを4項目にまとめている。
After COVID-19, education in Africa will not be the same
ブログ(2020/6/16付)1976年6月16日、南アフリカ共和国の黒人居住区ソウェトで、子どもや学生が教育の自由を求めて抗議活動(ソウェト蜂起)を起こした。教育のために立ち上がった若者たちの勇気をたたえ、のちに6月16日は「アフリカ子どもの日」となり、毎年この日は、世界中で記念式典が行われている。
The GPE guide to working with partner countries
ブログ(2020/6/15付)GPEの資金プラットフォームおよび、多様な関係者によるパートナーシップをどの様に活用したらよいか、国レベルにおける運用モデルとプロセスを明瞭かつ簡潔に示したガイドが紹介されている。
Invest in girls’ education for a better post-COVID-19 world
ブログ(2020/6/11付)新型コロナが与える学齢期の女子への影響と、女子教育への投資への重要性が述べられている。新型コロナにより学校に通えなくなった貧しい少女たちは、児童婚、早期妊娠、無償労働を強いられるリスクが高くなる。
Preparing for safe return to school for all
ブログ(2020/6/5付)新型コロナによる学びの危機が心配される中、特に脆弱な立場にいる子どもたちの声についてビデオを交えながらレポート。パレスチナ自治区の子どもたちの声や、各国の難民キャンプでの遠隔教育の様子などが紹介されている。
Financing our future: 3 ways to transform education spending in our response to COVID-19
ブログ(2020/6/2付)2020年度の世界の国家予算に占める教育費は、政府が保健や社会保障分野への支出を優先した結果、悲観的に見て、一人あたり10%程度落ち込むと予想。
School, interrupted: 4 options for distance education to continue teaching during COVID-19
ブログ(2020/4/1付)遠隔教育を行うための4つの手法(ラジオ、テレビ、携帯電話、オンライン学習)についてそれぞれ解説。
The impact of COVID-19 and other infectious disease outbreaks on international students
ブログ(2020/3/20付)コロナウイルス、および過去の感染症による教育への影響について解説。

UNESCO(ユネスコ:国際連合教育科学文化機関 )
COVID-19 RESPONSE
UNESCOのコロナウイルス対応のための特設サイト(随時更新)
各種ニュースやブログ、オンラインセミナー、遠隔教育のためのリソース等にアクセス可能。
UNESCO’s support: Educational response to COVID-19
UNESCOの教育分野の対応のまとめページ(随時更新)
技術支援、ウェブセミナー、テーマ別のIssue Noteの発行、デジタル学習教材のリスト化、各種調査、閣僚級会合等の情報掲載
Education: From disruption to recovery
各国の学校の状況(随時更新)
学校を全部または一部閉鎖している国のリストと影響を受けている子どもの数など。
Distance learning solutions
遠隔教育のためのリンク集(随時更新)
各種ツール、無料オンライン講座、自習用教材、読書アプリ、教師がデジタルコンテンツを作るためのツール、社会心理的サポートツール等のリスト。
National learning platforms and tools
国別教育支援のまとめサイトのリンク集(随時更新)
(日本向けとしては、経産省の「Future Classroom」と文科省の「子供の学び応援サイト」のリンクが掲載)
Framework for reopening schools
学校再開時のためのガイドライン
[NEW] New UNESCO global survey reveals impact of COVID-19 on higher education
新型コロナウイルス拡大が高等教育制度に及ぼす影響を調査した報告書の紹介記事(2021/7/15付)UNSECOが実施したグローバルサーベイ結果をもとに、教育へのアクセスや、教育と学習の公平性・質、大学の運営、国内での課題、新たな課題、戦略的な対応の観点から現状を概観している。
UNESCO urges all countries to prioritize teachers in national COVID-19 vaccine rollout plans to ensure education can continue safely and schools remain open
教員への優先的なワクチン接種を訴える記事(2021/7/1付)学校を安全に再開するためには教員の保護が不可欠であるが、教員をワクチン接種順位の第一グループに優先づけているのは197か国中21か国だけであり、第二グループに優先づけているのは37か国、そして、57か国は教員をワクチン接種順位において全く優先づけていないことを明らかにしている。
One year into COVID-19 education disruption: Where do we stand?
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け始めてから1年が経過した教育の現況についての記事(2021/3/19付)途上国における教育予算の減少、学校閉鎖の退学・学力低下への影響、教育分野でのデジタル・トランスフォーメーションの課題及びこれらに対する国際的な対応について言及。
EFW: Education finance watch 2021
世界銀行とUNESCOのGEMレポートチームによる、教育分野の資金調達の国際的な状況をまとめた2021年版の報告書(2021/2/22付)。政府や開発援助、そして家庭の教育に対する支出額に対する新型コロナウイルス感染拡大の影響について言及。
Act Now: reduce the impact of COVID-19 on the cost of achieving SDG4
政府の適切な対応により、増大するSDG4達成のために係るコストを削減できるとしたポリシーペーパー(2020/9/4付)。新型コロナウイルスの影響で、特に低・中所得国でのSDG4達成が遅れ、達成にかかるコストも増大している。しかし、政府が特に原級留置や未就学、退学などの問題に適切な措置を実施すれば、その影響を抑えることが出来るとしている。
COVID-19 Response: Strengthening scriptwriters for educational radio programmes in Madagascar
マダガスカルにおいて、ユニセフの支援で提供している教育能力開発プログラム(CapED)では、休校中に提供されている教育ラジオのスクリプト作成者の能力強化を行っている(2020/9/15付)。マダガスカルでは、現在も続く休校中の措置として、主要教科の授業をラジオ・テレビで配信している。
Building back equal: girls back to school guide
UNGEI, UNICEF, Malala Fund, Plan Internationalと共同で発表された女子の教育再開ガイド(2020/8/25付)。各国の教育政策立案者及び実務者、ステークホルダーに向けて、学習の継続性を確保するため、ジェンダーに配慮し、チャイルドフレンドリー、かつ、最も脆弱な立場に置かれた女の子のニーズにこたえる形で、包括的でエビデンスに基づいた学校再開計画を策定するための提言を行っている。
Don’t remediate, accelerate! Effective catch-up learning strategies: evidence from the United States
新型コロナウイルスの流行を受けた学校閉鎖により生じた学習の遅れを取り戻す方法について述べたレポート(2020/8/12付)。米国で過去に使われてきたキャッチアップ戦略を分析 ・ 評価し、これから使われるべき効果的な戦略について提言を行なっている。Global Education Coalition と共同で発表。
Education in the time of COVID-19
国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)と共同で発表された報告書(2020年8月付)。新型コロナウイルスの影響下で中南米諸国が取った教育に関する対策と、それらの対策がもたらす短中期的な影響を分析するとともに、今後に関しての提言を行っている。
Education during COVID-19 and beyond
国際連合事務総長が発表したポリシーブリーフ(2020年8月付)。1)感染を防ぎ安全な学校再開を計画する、2)教育財政を守る、3)教育システムのレジリエンスを高める、4)教育の再構想によって学びの前向きな変化を加速させる、の四つの分野について提言を行なっている。
UNESCO commits to rehabilitate damaged schools and support the education sector in the aftermath of the Beirut explosion
ベイルートへの支援についての報告記事(2020/8/11付)。8月4日にベイルートで起こった大規模な爆発事故を受け、UNESCOはレバノンの教育省に対し、学校再建の支援、及び遠隔授業のための技術的・経済的支援を新型コロナウイルスの流行に伴い設立された Global Education Coalition のフレームワークの下に行うと発表した。
What UNESCO is doing to address learning challenges for indigenous peoples during COVID-19 pandemic
少数民族の子どもたちへの教育支援についての報告記事(2020/8/6付)。新型コロナウイルスの影響で多くの国が学校閉鎖や遠隔授業を余儀なくされている今、インターネットアクセスが難しい山岳地帯や農村部に住む少数民族の子どもたちが取り残されないようUNESCOが行なっている支援を紹介している。
UNESCO joins Technovation to launch free, online, 5-week tech education programme for girls in 6 countries
新たなプログラムの開始報告(2020/7/17付)。コロナウイルスの影響により各国がオンライン教育等の代替的手段を用いて教育を提供するために奮闘しているが、それが男女間のデジタルディバイド等を含めた格差拡大につながらない様、十分配慮する必要がある。女子のIT教育へのアクセス向上のため、UNESCOはTechnovationとパートナーシップを結び、新たに6カ国で5週間の無料オンラインIT教育プログラムを始動すると発表した。
UNESCO and key education partners support the Ministry of Education on school reopening in Palestine
プレスリリース(2020/7/27付)。パレスチナ政府が8月に学校を再開するためにUNESCOや他の援助機関(アイルランド、フィンランド、UNRWA、Save the Children、UNICEF)が出席した会議の様子や、現時点での学校再開計画の進行状況を紹介。
COVID-19 is a serious threat to aid to education recovery
UNESCOのGlobal Education Monitoring (GEM) Reportによるポリシーペーパー41号(2020/7/10付)。コロナウイルスによる経済への打撃によって、2018年まで上昇していた教育への国際援助が大幅に落ち込む見込みであるとし、2018年の水準に戻るには6年かかるだろうとの警鐘を鳴らしている。
Charting together for Education to #SaveOurFuture
イベントの報告ブログ(2020/7/13付)。7月9日に開催された持続可能な開発目標に関するハイレベル政治フォーラムのサイドイベントで、登壇者らは教育危機が見過ごされる危険性を強調し、「コロナ後の教育」を積極性と革新性をもって再考するための #SaveOurFuture キャンペーンを発表した。
Empowering adolescents in sub-Saharan Arica during COVID-19
UNESCOでは、子どもたちが新型コロナウイルスの症状や予防方法を理解すると同時に、休校中の妊娠や性感染症を防ぐために「Our Rights, Our Lives, Our Future (O3) Program」というプログラムを通して、ラジオ・ビデオ・記事等で情報を発信している。サブサハラ以南アフリカの33ヵ国で支援を実施。
Youth Statement on investing in education and youth
2020年6月4日に開催された「SDG-教育2030ステアリング・コミッティ」の会議において、若者たちが共同で声明を発表。新型コロナウイルスによる学びの危機を強調した上、政府・開発ドナー・政策決定者に対し、若者や教育への継続的な投資を要求した。
COVID-19 pandemic and indigenous and non-indigenous students in Mexico
ブログ(2020/6/12付)メキシコの先住民の子どもたちに対する遠隔教育の課題を取り上げている。地方に住む先住民にとって効果的な遠隔教育を提供するためには、インターネットアクセスの問題だけでなく、文化や言語の多様性といった点も考慮しなくてはならない。
The 2020 GEM Report on inclusion and education launches soon. Take part!
ブログ(2020/6/11付)6月23日、2020年度版「グローバル教育モニタリングレポート」(Global Education Monitoring Report)が発表される予定。今回テーマは包摂性と教育であり、新型コロナの影響を受けた学校システムの再建のためにも、重要な視点となっている。
Global Education Coalition
UNESCOは2020年3月下旬、各国の遠隔教育実施支援のため、国連機関や民間企業など広範な官民連携のパートナーシップの下、Global Education Coalitionを立ち上げた。活動報告も掲載している。
The world post-COVID-19 might be the world pre-Incheon – or even pre-Dakar
ブログ(2020/5/20付)新型コロナがSDG4(質の高い教育をみんなに)達成に与える影響について、長期的な視点に立った対策の重要性を述べている。
How are countries addressing the Covid-19 challenges in education? A snapshot of policy measures
ブログ(2020/3/24付)UNECSCOの教育政策セクションの職員による、コロナウイルスへの影響に対しての各国の教育政策の分析。
COVID-19 : 10 Recommendations to plan distance learning solutions
ブログ(2020/3/6付)遠隔教育を実施する上での注意事項を10個のポイントにまとめている。
World Bank(世界銀行)
World Bank Education and COVID-19
世界銀行による対応(遠隔教育支援)のまとめページ(随時更新)
各種ブログや報告書等にアクセス可能。
Remote Learning, EdTech & COVID-19
遠隔教育・EdTechに関する記事・報告書・リソースリストのリンク集(随時更新)
How countries are using edtech (including online learning, radio, television, texting) to support access to remote learning during the COVID-19 pandemic
国別にEdTechの活用状況をまとめ(随時更新)
[NEW] Protecting Children from Learning Loss in Sierra Leone
特集記事(2021/7/7付)シエラレオネにて世界銀行グループのIDAが支援するFree Education (FREE) Projectを紹介している。同プロジェクトが提供するラジオプログラムは学校閉鎖中に約140万人(内、女子は70万人)に利用された。また、同プロジェクトは現地の教育担当省を支援し、約2万2000人の教師に学校再開前に健康と安全に関する研修を提供した。これらの対応は、2014年のエボラ出血熱流行時の対応を参考にしていることにも言及している。
Mapping the road to recovery: How a new venture helps track learning in the wake of the pandemic
職員によるブログ(2021/5/12付)新型コロナウイルス感染拡大に対する世界各国・地域の教育分野での対応状況をまとめたthe COVID-19 Global Education Recovery Trackerのデータを用いて、学校運営と学びの様式、学校教職員のワクチン接種、学びの損失への対応についての国際的な状況を分析・紹介している。
Assessing outside of the “classroom box” while schools are closed: The potential of phone-based formative assessments to support learning continuity
職員によるブログ(2021/5/11付)新型コロナウイルス感染拡大の中で、インターネット接続や機器へのアクセスが困難な地域での電話を活用した学習評価の可能性について言及している。あわせて、電話を活用して評価を行う際、評価結果とその解釈における潜在的なバイアスを避けるために考慮すべき教育測定の原理と基準を、妥当性と信頼性の二つの概念との関連で説明している。
Policy Actions for School Reopening and Learning Recovery
ファクトシート(2021/5/5付)学校の再開や学びの回復に向けての対策を解説する複数のショート・ノーツを紹介。健康・安全、教育内容に係る活動、及びこれらのマネジメントに関連した内容が取り上げられている。
Mission: Recovering Education in 2021
2021年末までに世界中の子どもたちが学校での学びに戻れるよう、世界銀行がUNESCO及びUNICEFと協働して各国の学校教育を支援する取り組みの紹介記事(2021/3/30付)。子どもたちが再び学校に戻り、学習・健康・心理面への包括的なサービスを受けられるようにすること等、3つの優先事項を定めている。
New Global Tracker to Measure Pandemic’s Impact on Education Worldwide
新型コロナウイルス感染拡大に対する200以上の国・地域の教育分野での対応状況をまとめたウェブサイトのプレスリリース(2021/3/26付)。新型コロナウイルスへの対応を検討するためのエビデンスの提供を目的に開設。①学校教育の状況、②学びの様式、③補修的な教育支援の有無、④教員のワクチン接種の状況、という4つの側面の情報を提供。
Learning losses due to COVID19 could add up to $10 trillion
世界銀行職員によるブログ(2020/9/10付)。コロナウイルス感染拡大による学校閉鎖によって、多くの子どもたちの学びが失われており、その結果現在学齢期の子どもたちの労働収入が、全世界合計で100億ドル減少する可能性を示している。
Launching a new academic year under the cloud of COVID-19
世界銀行の職員によるブログ(2020/8/18付)。北半球で新学年が始まろうとしている今、世界の国々が学校再開のため取っている措置を紹介。リモート学習と登校のバランス、インターネットアクセスの確保、教師のマスク着用などの課題について述べている。
COVID-19 has increased the need for investing in Human Capital in the GCC
新型コロナウイルスによるGCC(湾岸協力理事会)諸国の教育への影響についてのブログ(2020/8/18付)。パンデミックにより様々な悪影響がもたらされた中、原油やガスの価格崩落により将来の経済を支えるための人的資源への投資の必要性がより高まっており、今こそその有効性を更に高めるときだと論じている。
Examinations and high stakes decision making in the era of COVID-19
コロナウイルス影響下の試験実施についてのブログ記事(2020/7/28付)。新型コロナウイルスによるパンデミックの最中、人生を左右し生徒にとってリスクの高い試験をどのように実施するかについて、国によって対応が分かれた。この記事では試験に代わる別の方法で成績を「計算」する対応に注目し、主要な議論を紹介している。
Education Systems’ Response to COVID-19
世界各国の学校再開状況に関するブリーフィングペーパー (2020/7/12付)。データのある国に関して、7月12日時点での学校再開に対する政策をまとめ、その中でも特筆すべき事例や傾向を紹介している。
Simulating the Potential Impacts of the COVID-19 School Closures and Learning Outcomes: A set of Global Estimates
コロナウイルスによる学校の閉鎖の影響に関する報告書(2020/6/18付)。コロナウイルスによる学校の閉鎖が今後子ども達の学習と将来的な所得、教育財政、そして教育の男女差にどのような影響を及ぼすかを、想定される学校閉鎖期間と緩和対策の効果別にシミュレーションした結果を要約。日本語訳はこちら。
The Big Bad Wolf moves south: How COVID-19 affects higher education financing in developing countries
世界銀行職員 ・ 元職員の高等教育専門家によるブログ記事(2020/6/24付)。先進国での大学の財政破綻が懸念される中、発展途上国の高等教育にはそれ以上の危機が迫っていると警鐘を鳴らしている。高等教育の崩壊を防ぐためには持続可能な支援体制を公的 ・ 私的資金のバランスを見直しながら即急に整えることが不可欠としている。
The COVID-19 Pandemic: Shocks to Education and Policy Responses
コロナウイルスの影響によって、子どもたちの学びが危機に瀕していること、この危機に対して、各国は「Build Back Better(よりよい復興)」を目指して、長期的な発展の礎になるような効果的な復興戦略を実行していく必要があるとの声明(2020/5/7付)
Three Principles to Support Teacher Effectiveness During COVID-19
教師に対する支援についてのワーキングペーパー(2020/5/19付)政府やドナーに対して、コロナウイルスによる学校閉鎖中、および学校再開後の教師たちを支えるための3原則を提示。
The Impact of the COVID-19 Pandemic on Education Financing
教育財政に関するブリーフィングペーパー(2020/5/12付) コロナウイルスの感染拡大が、各国の教育財政に負の影響をもたらすことが危惧されている。この文書では、政府や家庭、ドナーによる支出の減少を予測するとともに、その影響を最小限に食い止めるための政策提言を行っている。
Guidance Note: Remote Learning & COVID-19
遠隔教育のためのガイダンス(2020/4/7付)
Rapid Response Guidance Note: Educational Television & COVID-19
遠隔教育のためのテレビの活用についてのガイダンス(2020/4/17付)40か国の事例を掲載。
The COVID-19 Crisis Response: Supporting tertiary education for continuity, adaptation, and innovation
職業訓練分野における対応についてまとめ・解説(2020/4/17付)

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)
[NEW] Data visualization brings to light COVID-19’s threats to forcibly displaced women and children
プレスリリース(2021/7/5付)避難を強いられる女性や子どもの安全とウェルビーイングに、新型コロナウイルス感染拡大が及ぼす影響を視覚化したサイトを紹介している。視覚化されたデータには、学校閉鎖の状況も含まれる。
COVID-19 Refugees Return to Schooling Guidelines, 2020 (PDF)
新型コロナウイルスの影響が続く中、学校が再開される際に難民の子どもと若者が直面する課題に対しどのように取り組むべきかを示したガイドライン(2020年12月付)。学校再開時に難民の子ども、若者、保護者のニーズが満たされるよう、実践的な提言を行っている。
The Global Cost of Inclusive Refugee Education
世界銀行と共同で発表した報告書(2021年1月付)。難民の子どもたちに、彼らが現在居住している国で教育を提供することでかかるコストを算出している。新型コロナウイルス感染拡大以前を算出の基準としているものの、感染拡大の影響について言及している箇所もある。
UNHCR urges more support for refugee higher education to withstand impact of COVID-19 pandemic
UNHCR報道官の発言内容を要約したブリーフィング・ノート(2020/9/29付)。新型コロナウイルス感染拡大の影響に対して、高等教育への就学を含めた難民の教育に対する支援を訴えている。
UNHCR Report: Coronavirus a dire threat to refugee education – half of the world’s refugee children out of school.
UNHCRによる報告書(2020/9/3付)。コロナウイルスの感染拡大以前から不就学になる可能性が高かった難民の子どもたちが、コロナウイルスの感染拡大によってより危機的な立場に置かれていることを報告し、政府・民間セクター・市民社会・そのほかのステークホルダーに対して、教育システムを強化し、難民の子どもたちが公的な教育を受けられるよう、協力を呼び掛けている。
UNESCO and UNHCR call for the inclusion of refugees in the post-Covid-19 education effort
イベントレポート(2020/7/13付)。カナダ、英国、Education Cannot Wait Fundによって開催されたオンラインイベントで、UNHCRはUNESCOとともに、新型コロナウイルスによる教育危機で難民の子ども達を取り残さないことが重要であると訴えた。
SUPPORTING CONTINUED ACCESS TO EDUCATION DURING COVID-19 Emerging Promising Practices (Issue 2)
UNHCRが各国で、難民・国内避難民の子どもたちの教育継続のために行っている支援を紹介する文書(第2号・2020年7月付)。カメルーン、バングラデシュ、ケニア、マラウイ、マリ、クロアチア等13か国での事例が掲載。
SUPPORTING CONTINUED ACCESS TO EDUCATION DURING COVID-19 Emerging Promising Practices
UNHCRが各国で、難民・国内避難民の子どもたちの教育継続のために行っている実践を紹介している文書(2020年4月付)。ヨルダン、チャド、マリ、ニジェール、ウガンダ、エジプト、南スーダン、ガーナ、インドネシア、ブルキナファソ、ケニア、イラン等での事例が掲載。
How to ensure everyone can continue learning amid the coronavirus situation
UNHCRによる対応のまとめと今後の課題(2020/4/6付)。無料のデジタル学習ツールのリスト化、各国の公教育のデジタルリソース活用支援、生徒や保護者のデジタルリテラシーの育成支援、遠隔教育を実施する教員への支援、デジタルインフラ整備への投資等を提示している。
Refugee children hard hit by coronavirus school closures
UNHCRスタッフによるブログ(2020/5/11付)。学校は学ぶだけでなく、子どもたちが彼らの時間を楽しみ、食事をする場所でもある。同ブログは、難民・国内避難民の子どもたちにとって、就学はコロナ以前から困難なものであったが、コロナウイルスの影響はその状況を更に悪化させる恐れがあるとして警鐘を鳴らしている。

OECD(経済協力開発機構)
[NEW] Supporting young people’s mental health through the COVID-19 crisis
ポリシーブリーフ(2021/5/12付)2020年から2021年にかけて若者のメンタルヘルスが悪化している状況を指摘している。学校閉鎖が(特に不利な背景を持つ)若者のメンタルヘルスに悪影響を与えうることや、メンタルヘルスの問題の認識やメンタルヘルスサービスへのアクセスを制限しうることに言及し、中途退学を避けるためにもメンタルヘルスの危機にある若者への支援策を講じるべきだと主張する。
The state of school education – one year into the COVID pandemic
報告書(2021/4/13付)新型コロナウイルス大流行の発生から1年が経過したことをふまえ、各国の学校教育におけるコロナ対策の状況を、学びの機会の損失や遠隔教育、試験・評価、コロナへの対応に関する意思決定権等の観点から概観、分析している。
The impact of COVID-19 on student equity and inclusion: Supporting vulnerable students during school closures and school re-openings
レポート(2020/11/19付)。OECD加盟国の事例をもとに、脆弱な生徒に対する学校閉鎖時と学校再開時の対応について検証・提言を行っている。
Many teachers don’t use technology in the classroom often: Here’s how to change that
OECD職員によるブログ(2020/10/28付)。コロナウイルスの感染拡大により世界中の多くの教師がオンライン授業を行わなければならない状況に直面した。しかし、最新の調査によるとOECD諸国の大多数の教師は、生徒にICT技術を使用させることをこれまでしてこなかったことがわかっており、授業への効果的なICT技術の導入を加速させるには、教職課程や、教職についてからの研修にICTの活用を含めていくことが重要であると述べている。
Teacher collaboration in challenging learning environments
OECDのコンサルタントによるブログ(2020/9/24付)。コロナ危機によってかつての伝統的な教授方法は、大きく変わる必要に迫られ、教師もこの新しい状況に対応することが求められている。本ブログはこのような時こそ教師同士の協働が必要であり、特に社会的に不利な立場にある家庭出身の生徒が多い学校においては、教師同士の協働が遠隔教育の質に非常に大きな意味をもたらすとしている。
Combatting COVID-19’s effect on children
新型コロナウイルスへの政策対応レポート(2020/8/11付)。最も不利な立場にある子どもへの影響についてまとめている。各国政府が、子どもが食糧不足や虐待から守られ、心身の健康を支援するサービスを継続的に受けられ、安全にインターネットを利用できるよう、すみやかに対策を取る必要があると論じている。日本語版はこちら。
Remote online exams in higher education during the COVID-19 crisis
ポリシーブリーフ(2020/8/10付)。新型コロナウイルスによる学校閉鎖に伴い高等教育においてオンラインで期末試験を実施することについて、課題や考えられる短期的 ・ 長期的解決方法について論じている。
It takes a village: How coronavirus can strengthen partnerships between parents and schools
学校 – 家庭間のパートナーシップに関するブログ記事(2020/7/27付)。保護者と学校との連携は以前から重要だったが、新型コロナウイルスの影響でその必要性はさらに増している。この記事では、学校 – 家庭間の結びつきを強化するための方法を紹介している。
How might the coronavirus crisis be affecting foreign language teachers?
OECDのアナリストとコンサルタントによるブログ(2020/6/26付)。6月に発表されたブリーフィングペーパーは外国語教師が多文化主義と国際交流に与える影響について分析したが、このブログではその分析結果をパンデミックによる教育現場の現状を踏まえて論じている。
Education Policy Outlook Country Profiles
各国の教育システムの現状とその分析(2020/6/26更新)。コロナウイルス下の自国の教育への初期対応などについての各国のデータが更新され、スライドショーで簡潔にまとめられている。
Schooling disrupted, schooling rethought: How the Covid-19 pandemic is changing education
新型コロナウイルス感染症による学校教育の中断と今後のあり方の再考に関する報告書(2020年6月)。59か国の教育行政官や教員等への質問紙調査を基に、各国の学びの継続のための取組の実態を明らかにし、学校運営への提言を行っている。
What role might the social outcomes of education play during the COVID-19 lockdown ?
学校閉鎖の社会的な影響に関するブリーフィングペーパー(2020/5/12付)。コロナウイルスによる学校の閉鎖で経済的な損失が強調される中、学校閉鎖による社会的な影響やメンタルヘルスとの関わりも重視されるべきだということをコロナ以前のデータを基に説明している。
School education during COVID-19: Were teachers and students ready?
コロナ禍中、教育を継続するための準備度に関する国別まとめ。TALISやPISAのデータを基に、教師側と子ども側がパンデミックの中で教育を続けるための環境がどれほど整っていたかを国別にまとめ、各国で将来的に必要とされる対応方法に言及している。
Supporting the continuation of teaching and learning during the COVID-19 Pandemic
学校、教師、そして子どもたちが使用できるオンラインリソースのまとめ。リンクを言語、対象年齢、コスト、獲得が見込まれるスキルの分類などと共に表にまとめて紹介している。
Education responses to covid-19: Embracing digital learning and online collaboration
各国の学校閉鎖状況、オンライン教育活用状況とその課題を概説している。
A framework to guide an education response to the COVID-19 Pandemic of 2020
コロナウイルスの影響下でも、子どもたちの学びを止めないための計画策定に資するフレームワーク。98か国でのRapid assessmentの結果に基づき、ニーズやプランの実施時に直面するであろう課題等を抽出している。
Learning remotely when schools close: How well are students and schools prepared? Insights from PISA
各国でオンライン教育の実施について、子ども側と教師側でどれほど準備が整っているのかをPISAのデータから分析している。
How do we re-open schools after the coronavirus pandemic?
OECDのコンサルタントによるブログ(2020/4/27付) 学校再開に向けて、衛生週間、ソーシャルディスタンスの確保、オンライン教育の3つの視点から解説している。
Trends Shaping Education Spotlights: Coronavirus special edition
短期・長期的な課題と戦略を提示(2020/5/5付)
How can teachers and school systems respond to the COVID-19 pandemic? Some lessons from TALIS
OECDの教育・技術部門のディレクターによるブログ記事(2020/3/23付)
Teaching and Learning International Survey (TALIS)と絡めた分析を行っている。
Asian Development Bank (ADB: アジア開発銀行)
[NEW] Why school closure is a last resort
職員によるブログ(2021/5/24付)学校閉鎖が経済損失及び学習機会の格差の拡大につながり、また学校閉鎖の感染症拡大抑止への効果が限定的でありそうなことを考慮すると、途上国では学校閉鎖は最終手段とし、リスク対応しながら学校再開すべきだと主張している。
LEARNING AND EARNING LOSSES FROM COVID-19 SCHOOL CLOSURES IN DEVELOPING ASIA Mission: Recovering Education in 2021
報告書(2021年4月付)新型コロナウイルス感染拡大が子どもの学びの損失とそれに伴う生涯賃金の損失に及ぼす影響を分析。アジア太平洋地域では、18歳までの学校教育年数において8~55%の損失が見込まれる。また、生涯賃金の損失はアジアの途上地域において1.25兆ドルと見積もられるが、この金額は同地域の2020年のGDPの5.4%に相当する。
ADB Calls for Far-Reaching Reforms to Build Resilient Education Systems Amid COVID-19
ADBが発行するガイダンスノートの紹介記事(2021/1/25)。COVID-19 and Education in Asia and the Pacific: Guidance Noteにて、新型コロナウイルス感染拡大に際し、途上国の教育・訓練システムの抜本的な改革とレジリエンス強化のための方策を示している。
After COVID-19: The Coming upheaval in higher education
新型コロナにより高等教育は激動の時代に入る。質の高いオンライン授業を提供し、関連機関との連携を強化し、テクノロジー主導経済の中で働くことが出来る学生を育てる大学が、生き残り成長するチャンスをつかむとしている記事(2020/6/23付)。
COVID-10 increases the urgency to upgrade skills and prepare for a new world of work
新型コロナは第4次産業革命を促進し、世界の労働者を新しい働き方に適応させ、多くの活動を技術プラットフォームに移行させる。今後は、このような時代に必要とされる能力の育成と、テクノロジー産業を受け入れるための環境整備の両面を整備していく必要があるということを、スリランカを例に取り説明している記事(2020/8/31付)。
Blending education and technology to help schools through the pandemic
新型コロナがもたらした教育課題の解決のため、短期・中期・長期それぞれの段階においてEdTech(教育×テクノロジー)が果たす役割を説明。テクノロジーと5つの領域(政策、インフラ、学校と教員、生徒と保護者、民間のEdTech供給者)での協働が不可欠としている。
Lessons learned from the massive shift to online learning due to COVID-19
オンライン学習への急激な移行からの教訓を解説。

JICA(国際協力機構)
新型コロナウイルス感染症への対応(教育分野における対応)
JICAの教育開発プロジェクトにおける新型コロナウイルス対応事例へのリンク集です。
[NEW] 安全な保育環境を守り、保育士の意欲を維持するために-保育園を対象に感染症対策研修や、感染予防キット配布を実施-
教育だより第32号掲載記事(2021年6月付)エジプトの就学前教育・保育にて「遊びを通じた学び」の普及・定着を図り、保育の質向上を目指す技術協力プロジェクトが、コロナ禍で保育環境を守るため、保育園を対象とした感染症対策研修の実施や衛生用品の供与、保護者・地域社会への感染症対策の啓発活動、また保育士のエンパワーメントへの取組みを実施したことを紹介している。
バングラデシュの工科短期大学で実験実習を遠隔実施-コロナ禍でも現地への支援続く-
教育だより第31号掲載記事(2021年2月付)コロナ禍で日本から支援先現地への渡航が難しい中でも、教育協力を継続している事例を紹介。バングラデシュの工科短期大学の教員に対し、日本の高等専門学校の教員が実習の進め方にかかる技術指導を遠隔で実施。
“We are One” we can go forward together
新型コロナウイルスの影響により帰国を余儀なくされたブータン派遣のJICA海外協力隊員が、ブータンの子ども向けのエクササイズ動画を作成し、ブータン国営放送チャンネルの教育番組で放映されたことを紹介(2020/12/1付)。
COVID-19により影響を受けている子どもたちへの支援について
JICAモンゴル事務所所長によるブログ(2020/10/30付)。モンゴルにおける、視覚障害児の在宅学習に対する支援について取り上げている。
Maintaining learning opportunities for children: Japan and its private companies play a crucial role in the global expansion of online learning
コロナウイルスの影響下、子どもたちの学びの継続のため、JICA並びに日本の民間企業が行なっている支援の事例を紹介(2020/6/17付)。

USAID(アメリカ合衆国国際開発庁)
Education Resources in Response to Coronavirus (COVID-19)
USAIDや他の援助機関のコロナウイルスに関する対応のリンク集。
[NEW] U.S. Government COVID-19 International Basic Education Response
国際教育協力(基礎教育分野)における米国政府の新型コロナウイルスへの対応をまとめた報告書(2021年7月付)教育へのアクセス、出席、在籍、学習に関連する対応の影響をまとめている。また、対応が成功した要素を検証し、より良い復興を目指す上で、これらの要素を教育プログラムの基本原則にどのように組み込むことができるかを検討している。
ELMO EXPLAINS COVID-19 TO CHILDREN IN UZBEKISTAN
ニュース記事(2021/1/11付)。ウズベキスタンでは、USAIDと公教育省がNPOのSesame Workshopと共同で、Caring for Each Other のメディア・パッケージを開発・提供している。セサミ・ストリートのキャラクターを活用した同パッケージには、手洗いやくしゃみ、病気への対処等、新型コロナウイルス感染症への理解を深めるためのビデオが含まれ、子どもたちの衛生教育に役立っていることを紹介している。
Higher Education Response to COVID-19: A Landscape Map of USAID Partner Countries
新型コロナウイルス感染拡大に対する高等教育システム・機関の活動を調査した報告書(2020年11月付)。USAIDの24のパートナー国の情報をもとに、高等教育システムや高等教育機関が、感染拡大の中、機関内部での学びの継続に加え、コミュニティ等、外部のコロナ対応にも尽力してきたことを明らかにしている。
Strategies for Accelerating Learning Post-Crisis
コロナ禍収束後の学びを加速させるための戦略をまとめた報告書(2020年11月付)。新型コロナウイルスの感染拡大収束後、基礎教育及び中等教育レベルの学びを立て直すための戦略を、途上国や先進国の文脈における文献レビューをもとに立案。
STUDENT ATTENDING USAID-SUPPORTED FULBRIGHT UNIVERSITY VIETNAM CONTRIBUTES TO COVID-19 PUBLIC HEALTH RESEARCH
USAIDが主要ドナーである Fulbright University Vietnam の学生 Phan Thuc Anhさんが同大学での学際的な学びを活かし行なった、ベトナムでのソーシャルディスタンス実施状況と新型コロナウイルスの感染に関する研究を紹介(2020/7/29付)。
U.S. PROVIDES PHP126 MILLION TO SUPPORT FILIPINO CHILDREN’S EDUCATION DURING PANDEMIC
USAIDのフィリピンに対する支援を紹介したプレスリリース(2020/6/4付)。コロナ渦中でも、フィリピンの子ども達の教育を続行できるよう、フィリピン教育省のプロジェクトに対しおよそ250万ドルの支援を行っている。
Online Learning Modules
就学前教育、障害者のためのインクルーシブ教育などの5つの分野に関してオンラインで学習できるモジュール。
USAID DISTANCE EDUCATION ACTIVITIES PREPARE MOROCCO’S MINISTRY OF EDUCATION FOR VIRTUAL LEARNING DURING CORONAVIRUS DISRUPTIONS
USAIDのプロジェクトで研修を受けたモロッコの専門家たちがコロナウイルスによる学校閉鎖に対応するため、迅速な遠隔教育への切り替えに貢献したエピソードの紹介。
Landscape Reviews and Other Resources
教育分野におけるコロナウイルスの影響に関してのウェブサイト、音声学習教材、デジタル学習教材などのリンク集(随時更新)
UNICEF(国際連合児童基金)
[NEW] 40 per cent of children in Eastern and Southern Africa are not in school
プレスリリース(2021/7/27付)東・南アフリカの不就学の状況について懸念が示されている。同地域では、新型コロナウイルスによる学校閉鎖の影響を受けた数(3,200万人)と感染拡大以前からの数(3,700万人)を合わせて、全学齢児童の40%(6,900万人)が学校に通っていないと推計される。
[NEW] 1 in 3 countries are not taking action to help students catch up on their learning post-COVID-19 school closures
プレスリリース(2021/7/13付)UNESCO、UNICEF、世界銀行、そしてOECDによる、学校閉鎖への対応に関する国際調査の結果の概要を報告している。調査によれば、学校閉鎖を経験している(した)国の約3分の1が、学校閉鎖後の補習プログラムを実施していない。また、初等・前期中等レベルにおける学びの損失の測定に取り組む国はわずか3分の1だけであり、その大半は高所得国である。その他、遠隔教育の実施手法や効果測定などについても言及している。
Where are the girls and why it matters as schools reopen?
UNICEF職員によるブログ(2021/6/16付)。新型コロナウイルス感染拡大により女子教育が後退の危機に瀕しているため、学校の再開、教育復興においては女子に配慮した支援が必要であると訴えている。また、UNICEFによる女子教育に関する取組みを紹介している。
COVID-19: Schools for more than 168 million children globally have been completely closed for almost a full year, says UNICEF
プレスリリース(2021/3/2付)。世界の1億6千8百万人以上の子どもたちがほぼ1年の間学校に通えていない。学校閉鎖が子どもたちへもたらす悪影響(中途退学や児童婚、児童労働)や通学によってもたらされる利益(保健サービスや給食等)を考慮し、各国政府に対して、学校の再開に優先的に取り組むよう、訴えている。
Two thirds of the world’s school-age children have no internet access at home, new UNICEF-ITU report says
レスリリース(2020/11/30付)。調査の結果、世界の学齢期の子どもの3分の2が、家庭でインターネットにアクセスできないこと等を明らかになったとしている。UNICEFはコロナ禍でオンライン学習が推進される中、インターネットへのアクセスができないことは学びの欠如につながりかねないとの懸念を示している。
EduView Dashboard Interactive dashboard with up-to-date information on education and COVID-19
新型コロナウイルスの教育への影響に関するデータが集約されたページ。地域ごと・国ごとの統計情報を確認できる。
What have we learnt? Findings from a survey of ministries of education on national responses to COVID-19
UNICEF、UNESCO、世界銀行による報告書(2020年10月付)。149か国のコロナ下の教育に対する政府の対応を調査し、低・中所得国の学齢期の子どもたちが、約4か月間の通学期間を失っていることを明らかにした(高所得国では平均6週間)。また、低・中所得国の子どもたちは、高所得国の子どもたちに比べてより遠隔教育や教師からの日毎のチェックを受けづらい状況にあることも示している。
COVID-19: Are children able to continue learning during school closures?
遠隔での教育が政策に組み込まれていく中、実際にどのくらいの子どもたちが休校中に学習が継続できているのか示したファクトシート(2020/8/27付)。学校閉鎖中、少なくとも世界の約3分の1の子ども達は遠隔授業へのアクセスが出来ない状況にあると発表し、教育格差の拡大についての警鐘を鳴らしている。
Building Resilient Education Systems beyond the COVID-19 Pandemic
ヨーロッパおよび中央アジア地域の国、地方、学校レベルでの教育政策決定者に向けた報告書(2020年8月付)。学校閉鎖および教育中断後、教育の回復と正常化を計画するにあたって、新型コロナウイルスが学習に与える負の影響を減らし、将来的な危機への備えを強化し、地域のすべての子どものための包括的で質の高い教育を提供するための提言がなされている。
Progress on drinking water, sanitation and hygiene in schools – special focus on COVID-19
学校における飲料水と衛生の確保についてのレポート(2020/8/6付)。新型コロナウイルスの影響による世界的な学校閉鎖は、最大16億人の子どもに影響を与え、教育と健康に前例のないリスクをもたらしており、学校を安全に再開するためには石鹸と水による定期的な手洗い、毎日の消毒、基本的な飲料水と衛生サービスなどが欠かせない。しかし、最新の推定では、新型コロナウイルスにより健康的 ・ 人道的危機のリスクが最も高いと特定された60か国で、2分の1の学校は基本的な水と衛生サービスを提供できておらず、4分の3は基本的な手洗いが出来る状況になかった。したがって、学校におけるWASHの普及を加速することは、学校の安全性を向上させるために不可欠だとしている。
Lessons from Ebola: how to reach the poorest children when schools reopen
UNICEFのブログ記事(2020/6/15付)。エボラ出血熱の流行の折も学校閉鎖は子どもたちの学び・生活に深刻な影響を与えた。危機的状況の後に学校が再開される際、学校の門を開くだけで、子どもたちが再度学校に通えるようになるわけではない。この記事では、エボラの教訓を活かし、最も貧しく、脆弱な子ども達が学校再開時に取り残されないように、必要な介入を行っていくべきだと論じられている。
It’s time to reopen schools
UNICEF事務局長ヘンリエッタ・フォア(Henrietta Fore)氏によるCNNへの寄稿(2020/6/19付)。学校に感染リスクがあることを受け止めつつ、学校閉鎖が子どもたちに与える影響は深刻であり、コロナ対策のための様々な制限の緩和の中でも、学校再開を優先させるべきだと述べている。