シエラレオネの教育の今

教育の現状(2020/6/19更新)

学校の状況(休業の状況)

シエラレオネでは、3月31日に最初の新型コロナウイルス感染者が確認され、同日より全ての教育機関が閉鎖されました。シエラレオネの学校は3学期制で、1月から2学期が始まっていましたが、2学期終了まで約1週間を残し、休校となりました。

学校再開予定

6月1日より、小・中・高校の卒業(進級)試験の受験生(小6,中3,高3)を対象に、試験対策のために一時的に学校を再開しています。各学年の開校スケジュールは以下の通りです。

  • 高校3年生を対象に、6/1から6週間の開校期間を設定(学校再開準備2週間+授業4週間)。なお、高校卒業試験は、8/4~9/4の間で開催予定となっています。
  • 中学3年生を対象に、6/1から8週間、授業のために開校される予定となっています。なお、中学卒業試験は、上記の高校卒業試験終了後、8日間にわたり開催される予定です。
  • 小学6年生を対象に、6/1から4週間、授業のために開校される予定となっています。小学校卒業試験は、中学校進級試験も兼ねており、7/31に開催される予定です。

政府の対応状況

1.教育緊急タスクフォースの立ち上げ

4月17日に、教育省・開発ドナー・NGOからなる「教育緊急タスクフォース」を立ち上げ、①コミュニケーション、②遠隔教育の継続、③学校再開に向けた準備、④運営・計画・政策といった4つの柱を軸に、新型コロナウイルス影響下、及びその後の教育活動について計画・対応しています。

2.ラジオ教育プログラムの提供

3月31日の休校開始から1週間足らずの4月6日より、政府はラジオ放送にて緊急教育プログラムを提供しています。プログラムの内容は、国のカリキュラムに準拠しており、算数・数学、英語、国語、ライフスキル、理科などの主要な教科において、国内の優秀な教師による授業を週5日間提供しています。政府がこのような迅速な対応をできた背景には、2014年~2015年に西アフリカで大流行したエボラ出血熱の経験があります。当時、シエラレオネでは8ヵ月間休校となりました。しかし、その間ラジオにて教育プログラムが提供されていました。今回のプログラムは、その当時のものと比べ、カリキュラムをカバーする範囲を拡大し、授業の最後に視聴者からの質問を受け付けるなど、内容面で改善されています。ラジオ等にアクセスできない家庭には、印刷した教育パッケージの提供を進める予定です。

出典:
シエラレオネ初等・中等教育省「新型コロナウイルス教育緊急対応プラン」
シエラレオネ初等・中等教育省 Facebook page

文責:大橋 悠紀(プロジェクト・コンサルタント)


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