
日本の小学校とエジプトの小学校が、互いに外国の文化の理解を深め、様々な文化や価値観があることを知り、外国の人とコミュニケーションをとる楽しさを知ることを目的にオンライン交流会が実施されました。実施の過程では各学校で学級会を開き、自分たちの学校について何を知ってもらいたいか、またどのように伝えるかについて話し合いが行われました。両校の子どもたちは、交流会が始まる前は少し緊張している様子でしたが、オンライン上でお互いの顔が見えると手を振り合い、笑顔であいさつをし、交流を深めました。どの回も、質疑応答の時間はたくさんの質問が飛び交い、交流会終了後も興奮冷めやらぬ様子でした。その様子をお伝えします。
1.実施校(対象学年)
愛知県一宮市立赤見小学校(小学校3年生、小学校6年生)
エジプト日本学校第10ラマダン市第2学校(小学校4年生、小学校5年生)
2.実施期間
2022年11月~12月(全3回)
3. 交流会の様子
1回目: 11月9日(水)赤見小学校3年生×エジプト日本学校第10ラマダン市第2学校4年生

1回目の交流会では、最初に日本の赤見小学校から、運動場や体育館、プール、授業中の様子などについて、写真を使って紹介されました。次に第10ラマダン市第2学校から、学校での様子や1日の過ごし方などについて、動画を使って紹介されました。各紹介の後の質問タイムでは、たくさんの質問が行き交いました。日本側もエジプト側も、相手の国のことを知りたいと真剣に質問したり、自分の国のことを知ってもらいたいと真剣に答えたりしている姿が見られ、子どもたちが、交流の醍醐味を味わっていたことが感じられました。
2回目:12月7日(水)赤見小学校3年生×エジプト日本学校第10ラマダン市第2学校4年生


2回目の交流会は、日本の赤見小学校から、身の回りの物の紹介を動画で行うことから始まりました。次に、第10ラマダン市第2学校から、授業の様子が動画で紹介されました。1回目の交流会以上に、活発に質疑応答がされ、日本とエジプト両校の学校生活について理解が深まったようでした。最後に各校で一生懸命練習したリコーダーの成果が発表され、音楽交流も行われました。
3回目: 2月20日(火)赤見小学校6年生×エジプト日本学校第10ラマダン市第2学校5年生

3回目の交流会では、最初に第10ラマダン市第2学校から係活動の紹介がされました。次に日本の赤見小学校から委員会活動や係活動について動画で紹介されました。各紹介の後に質問タイムが設けられました。第10ラマダン市第2学校では今年度から委員会活動が始まっていることもあり、赤見小学校で実施している委員会活動について「体育館のかぎを開ける委員をやってみたい!」、「登校時に代表委員会が元気にあいさつする様子が新鮮だった」などの感想が伝えられました。交流会の最後は、2回目同様に音楽交流で締めくくられました。
4.交流会を終えて


赤見小学校の子どもたちは、国が違うだけで教室の様子や持ち物が違うなどの相違点だけでなく、授業中に手を挙げて発表することや子どもたちの元気そうな姿などの共通点を見つけることができたと、先生から感想をいただきました。
エジプトの子どもたちも交流会を楽しんだようで、その様子をみた先生からは「よかった、また実施したい」などと嬉しい感想をいただきました。エジプト側では、今年度から導入が始まった委員会活動について、日本でどのように実施しているか理解が深まりそうで、新しく委員会活動を行う上で、子どもたちだけではなく先生方も大きな学びを得たようでした。
交流会の実施は、両校共に外国の言葉や文化を知る上で、同じ年齢の子ども同士で交流ができ、非常に意味のあるものとなりました。本交流会の実施が、今後、様々な活動や取り組みを取り入れるきっかけとなり、それぞれの文化に合った活動の実施につながることを期待しています。今後もこのような交流会の実施を積極的に支援していきます。