ミャンマー:初等教育カリキュラム改訂プロジェクト
クライアント:国際協力機構(JICA)
国名:ミャンマー
協力期間:2014年5月~2021年6月
プロジェクト概要
ミャンマーの初等教育5学年の10科目すべての教科書と教師用指導書を作り直し、新しいカリキュラムにふさわしいアセスメントツールの開発、現職の教員と教員養成校の教官や学生を対象とした新カリキュラム導入研修の計画・実施、教員養成課程への新初等カリキュラムの反映を支援しました。「CREATE(Curriculum Reform and Teacher Education)プロジェクト」の名で親しまれ、新カリキュラムで学ぶ子ども達の積極的な学習態度やインパクト調査で明らかになった学力の向上は、教育関係者のみならずミャンマー内外のさまざまな方面から高い評価を得ました。
カリキュラム改訂の背景となったのは、2011年の民政移管後、めざましい経済発展が進む中で行われた大規模な教育改革です。長く続いた軍政下、学校教育は暗記中心の授業と知識偏重の試験に特徴づけられていました。日本政府は1990年代以降、カリキュラムや授業改善のための協力を行いましたが、改訂の滞った教科書を使いながら児童中心型教育への転換を図ることは難しく、教育改革の一環として抜本的なカリキュラム改訂を行うことになりました。
新しいカリキュラムは、ミャンマーで伝統的に重視されてきた5つの能力と21世紀型スキルを基本コンセプトとし、子どもの主体的な学びを促進するように策定されました。教科書は図版を豊富に用い子どもの興味をひきつけるデザインを工夫し、生活に根ざした題材を順序だてて扱うことで、子どもが考えを深め、実際に試すことを通して新しい知識や技能を身につけることができるようにしました。性別や民族の違い、ユニバーサルデザインにも配慮しています。教師用指導書や導入研修では、新しい教科書を使って子ども自身の思考や表現を促す授業プロセスを提示しました。
プロジェクトの最後の1年間はコロナ下となり、遠隔で5年生の教科書と教師用指導書の開発、4年生の導入研修支援を行いました。また、コロナ感染拡大防止のために休校が続く状況を受け、カリキュラム準拠の自宅学習教材を開発しました。
プロジェクト終了後は、政変後の教育機会の継続を目指す教育クラスターの取組みとして、カリキュラムの学習目標の達成に資する学習教材の開発を行いました。
参考サイト
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